
このタイトルが意味するのは何なのか不思議に思った方もおられるでしょうが、これは何の前ぶれもなく新作アルバム発売を発表したRadioheadのツイッターで呟かれた謎のメッセージです。「もしやプロモーションも兼ねたシークレットギグが渋谷であるのでは?」という憶測がネットで飛び交い、余りの反響により当日、渋谷ハチ公前が大混乱になるのを日本のレコード販売元が危惧し、結局はイベント自体が流れてしまいました。実際、ハチ公前はRadioheadのような大物洋楽アーティストがゲリラライブを行えるようなロケーションではないのですが、この呟きに触発された外国人が日本行きの航空チケットを手配していないことを祈ります。。(笑)
さて肝心の新作アルバムですが一般発売は3月で現在、バンドのオフィシャルサイトでは限定パッケージのレコード、それからMP3やWAVのデジタル音源の予約販売が開始され、予約購入者は既に同サイトから購入時に選択したMP3もしくはWAVファイルをダウンロードが可能となっています。で、今はダウンロードした新作を聴いているところですが、第一印象としては過去に発表した「Kid A」や「Amnesiac」のアプローチに近く実験的な音楽作品となっています。アンビエント、エレクトロニカを基調とした楽曲は、このバンドがデビューした20年ほど前は一般的なギターロックバンドだと知ったらその違いに驚く人もいるかもしれません。
一回聴いただけじゃ、この新作は語れません。聴けば聴くほど新たな一面が見えてくるように感じます。ただ人によっては全く駄目な人もいるのではないだろうか、そんな作品です。前作「In Rainbows」はギターロックの要素も多分にあり、ある意味無難な作品だったなと思いますが、今回はそれは無いですね。リスナーを突き放し、バンドの変化についていけるのか試されているような気もします。
Radioheadの作品は全て所有していますが、どの作品もハズレは無いですし全て良いと評価します。ただし敢えてどれが一番かと聞かれるなら私は「Kid A」を選ぶでしょう。
Radioheadのような大物が毎回新たな世界を切り開こうと果敢にチャレンジしている姿勢は称賛に値し、何十年後かにはBeatlesなどと同様にずっと語りつがれていくのではないでしょうか。
■新作「The King Of Limbs」予約販売サイト
http://thekingoflimbs.com/
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